新規検査項目 (寄生虫検査) 追加のご案内

謹啓

 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
ICLASモニタリングセンター (以下:当センター) では、新たに糞便をサンプルとするPCR検査系の確立に伴い、下記検査受託を開始いたしますのでご案内いたします。
これにより動物の輸送にかかる費用および諸手続きを抑える事が出来るとともに、動物を安楽死させることなく検査が可能となります。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

謹白

■検査項目について
PCRオプション項目
 Aspiculuris tetraptera (ネズミ大腸蟯虫)
 Syphacia obvelata (ネズミ盲腸蟯虫) ※マウスのみ
 Syphacia muris (ラット盲腸蟯虫) ※ラットのみ
 Entamoeba muris

■対象動物及びサンプルについて
対象動物種: マウス、ラット
サンプル: 糞便 (凍結)

■検査費用
1項目: 4,000円 (税別)

■各検査項目について
 ネズミ大腸蟯虫は自然感染例ではマウスおよびラットに腸管肥厚等の病変を作ることがある寄生虫 (カテゴリーC) です。
ネズミ及びラット盲腸蟯虫は病原性をほとんど示しませんが、飼育環境の汚染レベルを判断する指標として有用な寄生虫 (カテゴリーE) です。
 当センターでは動物の大腸および肛門周囲からサンプリングを行い鏡検することにより感染の有無を確認しておりました。
 Entamoeba murisは非病原性と考えられていますが (カテゴリーE) 、動物飼育室の汚染の指標としての検査項目に挙げられています。

 尚、従来の鏡検による検査 (Aspiculuris tetrapteraSyphacia obvelataSyphacia muris、Amoebas) も引き続き実施しておりますので、お客様の検査目的に合わせてご利用ください。
※鏡検では形態学的に検査を実施しているため、成績表では総称であるAmoebasと表記しております。

平成27年6月吉日
公益財団法人 実験動物中央研究所
ICLASモニタリングセンター